せりのスーパーでの値段はいくらくら？お店や買うタイミングで変わる

「せりってスーパーでいくらくらいするの？」「七草粥の時期だけ高くなる？」
こんなギモンをもって、このページにたどりついた方が多いと思います。
せりは、春の七草のひとつとしても知られている香りのよい野菜です。お鍋やお味噌汁に入れると、シャキシャキした食感とさわやかな香りが広がりますよね。

ただ、せりは季節やお店、タイミングによって値段が大きく変わりやすい野菜でもあります。
このページでは、公開されている情報を参考にしながら、スーパーでのせりのだいたいの値段の目安や、お店・季節・時間帯による違いを、できるだけわかりやすくまとめました。

「ざっくりの相場を知っておきたい」「少しでもおトクに買いたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
なお、野菜の価格は天候や仕入れ状況などで日々変わります。ここで紹介する金額は、あくまで公開情報にもとづく一例・目安として読んでくださいね。

せりのスーパーでの値段はいくらくら？ざっくり相場をチェック

まずは、せりの基本的な売られ方と、おおまかな値段の目安から見ていきます。

スーパーの青果コーナーでは、せりは「1束（ひとたば）」で売られていることが多く、1束はおよそ100g前後が目安です。公開されている情報では、1束100gでおよそ250〜350円ほどで販売されている例が紹介されています。

また、業務用の青果通販サイトでは、60〜65gの束で200円台の商品や、100g前後で数百円台の商品も見られます。こうした情報から考えると、

一般的なスーパーでのせりの値段のイメージは、次のようになります。

売られ方の例	量の目安	値段のイメージ（目安）
一般的なせり（1束）	約100g前後	およそ200〜350円前後
ブランドせり・根付きのせり	約100g前後	300〜500円前後になることも
産地直送のセット・鍋用セット	数百g〜1kg程度	2,000円前後〜の商品も

もちろん、これはあくまで一つの目安です。実際の価格は、地域・お店・日付・天候・収穫量などによって変わります。
「この範囲ならよくあるかな」くらいの感覚でとらえておくと安心です。

せりの値段はお店で変わる？スーパーごとのちがい

同じ日に買い物をしても、お店が変わるとせりの値段も変わることがあります。ここでは、よくあるパターンを整理しておきます。

• 大型スーパー（全国チェーン）
  チラシや特売が多く、せりもセール対象になることがあります。PB（プライベートブランド）商品や、まとめ買い用の大きめパックが出ていることもあります。
• 地域密着型スーパー・地元スーパー
  近くの農家さんのせりを扱っているお店もあり、旬の時期に比較的買いやすい値段で並ぶこともあります。逆に、取り扱いのない日もあるので、売り場で確認が必要です。
• 業務用スーパー・業務用向けネットスーパー
  飲食店向けに、まとめ買いしやすい量と価格設定になっていることが多いです。一般家庭で使い切るには量が多い場合もあるので、買う前にグラム数をチェックしておくと安心です。
• ネットスーパー・通販サイト
  通販では、産地直送のせりや、せり鍋セットなども販売されています。たとえば産地直送サイトでは、500g前後で2,000〜2,500円台の商品が紹介されている例があります。
  ただし、通販では送料もかかることが多いので、トータルの金額で考えることが大切です。

このように、「どこで買うか」によって、せりの値段の印象はかなり変わります。普段の食卓用なら近所のスーパー、冬場にせり鍋をしっかり楽しみたいなら産地直送セット、というように、用途に合わせて買う場所を選ぶとよさそうです。

せりが安くなる旬の時期と、値段が上がりやすい時期

せりは、季節によっても値段が変わりやすい野菜です。ある青果店の情報では、せりは年間を通して入荷があるものの、9〜3月ごろの「根せり（冬のせり）」と、4〜6月ごろの「葉せり」の2回、おいしい時期があると紹介されています。

おおまかにまとめると、次のようなイメージです。

• 秋〜冬（9〜12月ごろ）
  鍋の季節になり、せり鍋やお鍋の具として人気が高まります。出回る量が多いときは、比較的買いやすい値段になりやすいです。
• 年末〜1月上旬（七草粥の時期）
  「春の七草」のひとつとして、七草セットといっしょに売られることが多い時期です。七草セットは、スーパーで1パック数百円台で売られている例があり、セット内に少量のせりが入っている形になります。
• 春（1〜3月ごろ）
  産地によっては、せり鍋向けの根付きせりがたくさん出回ります。宮城県などの産地では、せり鍋ブームもあり、品質のよいせりが比較的豊富に出る時期とされています。
• 夏場・オフシーズン
  量が少なくなり、価格が上がりやすい傾向があります。どうしても欲しい場合をのぞいて、他の葉物野菜で代用する人も多い時期です。

このように、「旬に近い時期ほど、量が出やすく、手に取りやすい値段になりやすい」と考えるとイメージしやすいと思います。

買うタイミングで値段が変わる？曜日・時間帯・セールの見かた

同じお店でも、「いつ買うか」によって、せりの値段や手に入れやすさが変わることがあります。ここでは、よくあるパターンをまとめます。

• 特売日・チラシの日
  スーパーによっては、野菜全体が安くなる曜日や、チラシ掲載の「青果の日」があります。せりも、そうした日に他の野菜といっしょに値下げされることがあるので、気になる方はチラシアプリなどをチェックしておくと安心です。
• 夕方の値下げ・見切り品コーナー
  野菜は鮮度が大切なので、夕方になると価格を下げて売り切ろうとするお店もあります。
  せりも例外ではなく、賞味期限が近いものが値下げされていることがあるので、すぐ使う予定があるなら、夕方の売り場も一度のぞいてみるとよいかもしれません。
• 年末年始・連休前
  お正月や大型連休前は、鍋用野菜が一気に売れるため、一時的に値段が上がったり、売り切れになることもあります。七草粥用のせりも、タイミングによっては品薄になることがあるので、確実に欲しいときは少し早めに買っておくと安心です。

せりは日持ちしにくい野菜なので、安くなっていても、食べきれる量だけ買うことを意識するとムダが出にくくなります。

ブランドせり・産地で変わる値段の目安

せりには、「仙台せり」「三関セリ」など、産地名がついたブランドせりもあります。こうしたブランドせりは、香りやシャキシャキ感、根の部分もふくめた品質にこだわって育てられていることが多く、値段も少し高めになる傾向があります。

たとえば、市場から発送する通販サイトでは、宮城県産の仙台せり1束（約100g）が360円（税込）で販売されていた例があります（販売期間限定）。また、JAが運営する通販サイトでは、宮城県のせり1kgが3,000〜4,000円台の商品として紹介されているケースもあります。

産地直送サイトでは、500g前後の根付きせりが2,000円台の商品として販売されている例もあり、「たっぷりせり鍋を楽しみたい家庭向け」のセットになっていることが多いです。

このように、ブランドせり・産地直送のせりは、一般的なスーパーのせりよりも高めになることが多いですが、その分、根までしっかり楽しめるように育てられているものもあります。
「せり鍋を思いきり楽しみたい」「せっかくなら産地の味を試したい」というときは、こうした商品も選択肢になります。

せりを安く買っておいしく食べるコツ（保存・使い切り・代わりの野菜）

ここからは、せりをムダなく使い切るためのちょっとしたコツをまとめます。値段が少し高く感じても、上手に使えれば満足感はグッと上がります。

せりを選ぶときのポイント

• 葉がシャキッとしていて、黄色くなっていないもの
• 茎が細すぎず、スジっぽくなっていないもの
• 根付きの場合は、根がしなびていないもの

同じ値段なら、できるだけ新鮮なものを選ぶことで、おいしさもアップします。

保存のしかたと目安

• 冷蔵保存の基本
  濡らしたキッチンペーパーで根元を包み、ポリ袋や保存袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。
  できれば2〜3日以内に使い切ると、香りやシャキシャキ感を楽しみやすいです。
• 下ゆでして冷凍する方法
  軽くゆでて冷水にとったあと、水気をしぼって小分けにして冷凍すれば、お味噌汁や鍋の具として少しずつ使えます。
  冷凍の場合も、なるべく数週間を目安に使い切ると安心です。

1束でどれくらい料理できる？

せり1束（約100g）で作れる料理のイメージは、だいたい次のような感じです。

• 2〜3人分のせり鍋の具として
• お味噌汁4杯分くらいの香りづけ
• 小鉢のおひたし・ナムルなど1〜2皿分

「少し香りを足したいだけなら半束」「鍋でたっぷり楽しみたいなら1〜2束」というように、作る量から逆算して買うとムダが減ります。

せりが売り場にないときの探し方

「せりがどうしても見つからない…」というときは、次のような場所もチェックしてみてください。

• スーパーの地元野菜コーナー・産直コーナー
• 個人経営の八百屋さん
• 道の駅や地域の産直市場
• 産地直送の通販サイト（七草の時期や冬場に出品が増えることも）

それでも見つからない場合は、その年の天候や出荷量の影響で品薄になっている可能性もあります。どうしても必要な場合は、お店の方に入荷予定をたずねてみるのも一つの方法です。

せりが高いときの「代わりの野菜」アイデア

「今日はせりがちょっと高いな…」というときは、香りが似ていたり、使い方が近い野菜で代用する人もいます。

• みつば：香りのある葉物で、お吸い物や鍋の仕上げにぴったり
• 水菜：シャキシャキ感があり、鍋やサラダに使いやすい
• 小ねぎ・青ねぎ：香りを少し足したいときの薬味代わりに

もちろん、「せりならではの風味」は代わりにしにくい部分もありますが、
「今日は値段と相談して、別の香味野菜で楽しもう」と考えるのもひとつの方法です。

まとめ｜せりの値段は「お店×時期×タイミング」で変わる

最後に、このページの内容を簡単にまとめます。

• せりはスーパーでは1束100g前後で、だいたい200〜350円前後で売られている例が多い（あくまで目安）。
• ブランドせり・産地直送のせりは、一般的なせりより高めになることもあり、鍋用セットなどでは数百gで2,000円前後〜の商品例もある。
• 旬の時期（秋〜冬〜春）には出回る量が増え、比較的買いやすい価格になることが多い。
• 特売日や夕方の値下げ、七草の時期など、買うタイミングでも値段や在庫が変わる。
• 新鮮なものを選び、保存や使い切り方を工夫すれば、少し高く感じても満足度を高めやすい。

せりの値段には正解の「この値段」があるわけではなく、「どのお店で」「いつ」「どんな目的で買うか」で変わっていきます。

スーパーの値札やチラシをチェックしながら、自分が「これなら買ってもいいかな」と思える範囲で選んでいくのがいちばん安心です。
旬の時期には、せり鍋やお味噌汁、おひたしなどで、ぜひせりの香りや食感をゆっくり楽しんでみてくださいね。