おせちで珍しい具材といえば？いろいろ紹介

お正月のおせちに、ちょっと変わった具材を加えたい人へ。当記事では「おせちで珍しい具材といえば？」というキーワードを大切に、おすすめの具材や意味、買える場所や選び方、盛り付けのコツまで、やさしい言葉でまとめました。この記事を読めば、家族にも喜ばれる、ちょっぴり贅沢で楽しいおせちが作れるようになります。

おせちで珍しい具材｜ご当地の名物から選ぶ

まずは「地域の名物」として親しまれている、おせちならではの珍しい具材を見てみましょう。新鮮なアイデアが見つかるかもしれません。

氷頭なます（ひずなます）

東北・北海道などで親しまれる魚の鼻先の軟骨を使った、こりこりとした食感が楽しい一品です。「氷のように透き通る軟骨」が名前の由来とも言われ、見た目にもきれい。紅白なますや酢の物と相性がよく、おせちに華やかさを加えてくれます。
（出典：農林水産省 郷土料理ページ、紀文「ご当地おせちデータベース」より）

ばい貝の煮もの

北陸地方でよく食べられる、殻付きの貝を甘辛く煮た具材です。「倍（ばい）」にちなんで、縁起のよい意味合いが込められています。しっかりとした旨みがあり、おせちの一部としても存在感があります。

はばのり（幅海苔）

千葉県で親しまれてきた、幅の広い海苔です。形状の名前通り、豪快に使えるので「幅をきかす」という語呂合わせでおめでたいとされています。現在は流通量が少なく手に入りづらく、見つけたらラッキーな一品です。

こづゆ（会津のお祝い汁もの）

福島・会津地方で祝いの席に出される、貝柱のだしが香る具だくさんの汁です。野菜やきのこ、お麩などが入って、見た目にもあたたかく、胸にしみる味わいがあります。汁ものとしてお重には入りにくい場合は、別皿として添えるのもおすすめです。

のっぺい汁（のっぺい）

新潟県などで食べられている、とろみのある具だくさんの汁です。だしと野菜のやさしい味わいで、胃にやさしく、お正月三が日の朝食や夜食にぴったりです。こちらも別椀で添えると“珍しさ”とぬくもりを両方楽しめます。

おせちで珍しい具材｜意味や由来が面白いもの

次は「意味や由来」に注目した具材を見てみましょう。名前や見た目の裏にある願いを知ると、より楽しいおせちになります。

くわい（慈姑）

芽がすっと伸びる姿から「出世・成長」の願いを込める野菜です。「芽が出る」が語呂合わせになっていて、お正月には人気があります。おせちの定番としても根強い定番具材ですが、由来を知ると親しみが増します。

名前の由来が楽しい一品たち

• 氷頭なます：氷のように透き通る軟骨が名前の由来
• はばのり：幅広の形が「幅をきかす」に通じて縁起がいい
• くわい：芽が伸びる姿から“出世・成長”の願い

こうした「見た目と名前のつながり」がある具材は、話のネタにもなります。

おせちで珍しい具材｜和洋中ミックスや最近のトレンド

最近は伝統とちょっとした工夫を組み合わせた、おしゃれなおせちも人気です。どんな変化があるのでしょうか。

和洋中のミックスおせち

伝統的なおせちに加えて、ローストやスモークの洋風食材、中華風の前菜を一段だけ加える「ハイブリッド重」が注目されています。見た目にも彩りが増え、味のバリエーションも楽しめます。

沖縄のオードブル文化

沖縄ではお正月にオードブル形式で料理を並べる習慣もあり、おせちと一緒に楽しむスタイルがあります。地域に根ざしたスタイルのひとつとして、参考になります。

変わり餅雑煮も一興：香川の「あん餅雑煮」

香川県には、あんこ入りの餅を使った「あん餅雑煮」という変わり種お雑煮があります。地域ごとに違う食文化を知る楽しさも、おせち選びの幅を広げてくれます。

おせちで珍しい具材｜どこで買える？

珍しい具材は、スーパーではなかなか手に入らないこともあります。購入先の目安を知っておくと安心です。

• 百貨店：大丸や松坂屋などでは「ご当地おせち」「和洋中おせち」として特集を組んでいることが多く、珍しい具材がセットで選べます。
• 通販サイト：楽天市場や百貨店オンラインショップでは、地域限定のおせち食材が取り寄せ可能。
• アンテナショップ：東京や大阪の地方特産ショップで「氷頭なます」や「はばのり」などが見つかる場合があります。
• 旅先・直売所：年末旅行や帰省時に買って冷凍保存しておくのも一案です。

おせちで珍しい具材｜家で作るときのコツ

自分で用意する場合は、味や保存の工夫が大切です。

• 汁気のある具材：小さなカップに入れて、お重の中で味が混ざらないようにする。
• 保存：冷蔵保存で2〜3日以内に食べ切れるようにする。冷凍可能なものは小分け冷凍して解凍時に味を整える。
• 盛り付け：味の強いものは角に配置し、彩りの良いものを中央に置くと華やか。

おせちで珍しい具材｜おすすめの組み合わせプラン

珍しい具材をどう組み合わせるかによって、おせち全体の雰囲気が変わります。

プラン	特徴	具材例
ご当地推し重	地域ならではの珍しい具材を揃える	氷頭なます、ばい貝煮、はばのり、棒だら
意味で選ぶ重	縁起や願いごとに沿って選ぶ	くわい（出世）、黒豆（健康）、昆布巻（喜び）
はじめてのミックス重	定番7割＋洋中3割で彩りアップ	伊達巻や数の子＋スモークサーモンや中華前菜

よくある質問（Q&A）

珍しいけど食べやすい具材は？

氷頭なますやばい貝など、酢やだしで味付けされた料理は比較的食べやすくおすすめです。

子ども向けにアレンジするには？

酢や辛みを弱めて甘めに味付けすると食べやすくなります。小分けにして見た目を工夫するのも効果的です。

一人暮らしや少人数で試すなら？

小分けパックの珍しい具材や「一人用おせち」を購入し、1段だけ珍しい具材を入れるのが手軽です。

まとめ

「おせちで珍しい具材といえば？」と聞かれると、氷頭なますやばい貝、はばのり、くわいなど地域や意味に根ざしたものが多く挙げられます。最近では和洋中ミックスや地域の雑煮など、新しい楽しみ方も広がっています。まずは1〜2品から取り入れてみると、いつものおせちがぐっと華やかに変わります。

今年のおせちは、少しだけ「珍しい具材」を加えて、新しい味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。