先に結論:ズワイガニ500gは、「姿(丸ごと1杯)」なら1人前〜軽め2人前の目安、「肩脚(カット脚)」ならサイズ次第で1〜2肩=約5〜10本相当、「むき身(ポーション)」なら可食部が多く2人の副菜〜中皿量が基準になります。人数目安は各社の表示(例:ズワイ1kgで3〜4人前など)と可食部率(殻付きはおおむね4〜5割)を合わせて考えるのが実務的です。以下で部位別の本数・人数の具体例と、失敗しない選び方をやさしく解説します。
用語の確認:姿・肩・脚・本数・L/2L/3L・グレーズとは?
- 姿=丸ごと1杯(甲羅付き)。肩=半身(片側の肩+脚)。10本脚のズワイの場合、1肩=脚4本+爪1本=5本相当が基本の数え方です。
- 脚の本数:ズワイガニは片側5本×左右=計10本(ハサミ含む)。タラバは8本で異なるので、表記比較のときは種類に注意しましょう。
- L/2L/3Lなどのサイズ表記:多くは重量帯の便宜表記ですが、事業者ごとに範囲や基準が異なるため、同じ「3L」でも重さ・本数に差が出ます。購入ページの重量と本数の併記を必ず確認しましょう。
- グレーズ(氷膜):冷凍時に表面を氷で覆う処理。表示は通常グレーズを除いた正味重量が基本です。解凍時に氷が落ちるぶん、見た目の量感が変わる点も押さえておくと安心です。
ズワイガニ500gの大きさ・量の目安(姿/肩脚/むき身)
姿500g(ボイル冷凍)は、商品表示で「約1〜2人前」とされる例が多く、家庭の食卓でも1人で満足/2人で軽めの分量として使われます。甲羅のサイズは個体差がありますが、可食部が全体の4〜5割前後になると考えると量感をイメージしやすいです。
肩脚で500gの場合、サイズにより約1〜2肩=5〜10本相当が目安(1肩=5本)。実売例では1肩300〜400g程度のセットも見られるため、500gは「およそ1.2〜1.7肩」と考えるとイメージしやすいです。
むき身(ポーション)500gは殻がないため表示重量≒可食部となり、2人で鍋やしゃぶの副菜〜中皿量に向きます。1kgでは3〜4人前の表記が多いので、500gはその半分のイメージです。
300g・1kgとの違い:何人前の目安?
総量 | 姿(可食部は4〜5割目安) | 肩脚(本数目安) | むき身(可食部≒表示重量) |
---|---|---|---|
300g | 小さめ1人前(軽め) | サイズ次第で0.7〜1肩(約3〜5本) | 1人の副菜量 |
500g | 1人前〜軽め2人前 | 約1〜2肩(5〜10本) | 2人の副菜〜中皿 |
1kg | 2〜3人(殻分を考慮) | サイズにより約3〜4肩(15〜20本) | 3〜4人前の表記例が多い |
上の人数レンジは各社の表示例(1kg=3〜4人前など)と、殻付きの可食部率4〜5割を踏まえた「食べやすい目安」です。実際は部位・サイズ・献立の他料理で前後します。
「脚本数」の目安:姿/肩脚/爪・棒(むき身)でこんなに違う
- 肩脚基準:1肩=5本相当なので、500g(肩脚)=約1〜2肩=5〜10本、1kg=約3〜4肩=15〜20本が目安(サイズで増減)。
- 爪(むき身):表示例では1kgで約31〜40本。500gなら約15〜20本規模のイメージ。
- 爪下・一口しゃぶ(むき身):表示例で1kg約20〜40本と幅あり。500gなら約10〜20本相当。
- 棒肉ポーション:例として1kgで41〜50本(3L)などの表示があり、500gなら20〜25本目安。
※本数はカット長・規格・サイズ(L/2L/3L…)で大きく変わります。重量と本数の両方が書かれた商品を選ぶと失敗が減ります。
可食部の考え方:殻付きは「4〜5割」、むき身は「表示重量ほぼそのまま」
殻付き(姿・肩脚)の可食部率はおおむね4〜5割という解説が一般的です。公的な栄養データでも「ゆでズワイの廃棄率(殻など)が高い」旨が示されており、目安として整合します。
解凍では10〜20%程度の目減りが起きることがあるため、人数分より少し多めに用意すると安心です。グレーズは通常、正味重量に含まれませんが、解凍で水分が落ちる点は押さえておきましょう。
実務の目安:
・殻付きをメインでしっかり食べたい → 1人あたり購入量500〜600g
・むき身(ポーション)中心 → 1人あたり300g前後で満足度が高め
500gを買うならどれを選ぶ?(シーン別の選び分け)
- 見栄えを重視(お祝い・写真映え):姿500g×人数分、または姿+むき身の併用。姿500gの実売では「1〜2人前」表記が多く、前菜やカニ味噌を楽しみたい時に合います。
- 鍋・しゃぶ中心:むき身500gは可食部が無駄なく調整しやすい。ボリューム重視なら1kg=3〜4人前表示のセットを。
- 食べやすさ重視(小さなお子様・年配):肩脚よりむき身がラク。肩脚はサイズにより本数が減りやすいので、重量と本数の両方を確認しましょう。
購入前のチェックリスト
- 重量表記:グレーズ前・後のどちらを示すか(多くはグレーズ除外の正味重量)。解凍での目減り記載があると親切です。
- サイズ表記:L/2L/3L…は事業者で範囲差。g/肩や本数を併記している商品を優先。
- 産地・ブランド:地域ブランドは基準が厳格。例として、特定地域のブランド蟹は甲羅幅や重量などの選定基準が明確です。
よくある質問(FAQ)
Q1:ズワイガニは脚が何本?
10本(8本+爪2本)です。表記の「本数」には爪が含まれることが多い点に注意しましょう。
Q2:姿500gは「可食部」でどれくらい?
個体差はありますが、殻付きズワイは可食部約4〜5割が目安。500gなら200〜250g前後をイメージすると量感を掴みやすいです。
Q3:1kgだと何人前?
部位により異なりますが、むき身1kg=3〜4人前の表示例が多いです。殻付きは可食部が減るため、人数に対してやや多めに準備すると安心です。
Q4:電子レンジ解凍はOK?
品質が落ちる可能性があるため、冷蔵庫解凍や袋ごと流水解凍など、商品ごとの解凍案内に従うのがおすすめです。
部位別の「脚本数」早見(実売表示例ベース)
部位 | 500g目安 | 1kg目安 | 補足 |
---|---|---|---|
肩脚 | 約1〜2肩(5〜10本) | 約3〜4肩(15〜20本) | 1肩=脚4+爪1の5本相当。肩1つの重量は規格で差が大きい。 |
爪(むき身) | 約15〜20本 | 約31〜40本 | カット長やサイズで前後します。 |
爪下・一口しゃぶ(むき身) | 約10〜20本 | 約20〜40本 | 商品規格によって本数の幅が大きい部位。 |
棒肉ポーション | 約20〜25本 | 約41〜50本 | 「1kg=41〜50本(3L)」などの表記が見られます。 |
※上表は販売ページの代表例をもとにした目安です。個体差・ロット差・工場規格で増減します。迷ったら人数+献立+可食部率で調整してください。
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